企業に求められるサスティナビリティへの取り組み
◇社会の要請
近年、SDGsの目標達成に向け、企業の社会的責任が求められています。SDGsは、2030年までに持続可能な開発を達成するための国際的な目標です。この目標を達成するためには、規模に関わらずすべての企業がサステナビリティ(持続可能な社会)への取り組みを進めることが重要です。
また、消費者や投資家など、企業に強い影響力を持つ層からの要請も高まっています。消費者は、サステナビリティに配慮した商品やサービスを選ぶ傾向にあります。特にZ世代と呼ばれる若い層は約7割がSDGsに高い関心を示し、また実際にSDGsに配慮した商品の購入経験があるというデータも出ています。また、投資家は、サステナビリティに取り組む企業に投資する傾向にあります。
このように書くと、「うちは零細だから投資家なんて関係ないよ…」と仰る経営者もおられるでしょう。しかし、顧客や取引先、近隣住人など重要な関係を持つ相手は相当数いるはずです。
ですから、企業の規模を問わず企業の社会的責任を果たすことは、ある意味厳しい時代を生き残るために必要なテーマと言っても過言ではありません。
◇経営上のプラス面
サステナビリティへの取り組みは、経営上のプラスにもつながります。例えば、企業価値の向上、人材の確保・定着、リスクの低減などが期待できます。
- 企業価値の向上
サステナビリティへの取り組みは、企業の社会的責任を果たすというイメージを向上させ、企業価値の向上につながります。特に、これから顧客となってくれるであろうZ世代のSDGsへの関心の高さを鑑みると、取り組みは企業価値の向上への大きな一歩と言えるでしょう。 - 人材の確保・定着
サステナビリティへの取り組みは、従業員の働きがいや幸福度を高め、人材の確保・定着につながります。社会貢献につながっていることを示すものであり、若い世代の就職・転職先として選ばれる可能性が高まります。また、社員のモチベーション向上にもつながり、人材の定着にも効果的です。 - リスクの低減
サステナビリティへの取り組みは、事業継続に伴う様々なリスクを低減し、事業の安定化につながります。例えば気候変動に対する対応は、自然災害を減らすことに繋がりますし、人権や労働環境に対する配慮を行うことで、社会的批判や訴訟リスクを減らすことが可能です。
◇地域社会への貢献
サステナビリティへの取り組みは、地域社会への貢献にもつながります。例えば、以下のようなことが期待できます。
- 地域の活性化
サステナビリティへの取り組みは、地域の経済や雇用を活性化させ、地域の活性化につながります。
- 地域の課題解決
サステナビリティへの取り組みは、地域の課題解決にも貢献できます。例えば、気候変動や人口減少、高齢化などの課題に対して、企業が自社の事業活動を通じて取り組むことで、地域の持続可能性の向上につながります。
- 地域資源の活用
地域の農産物や林産物、鉱物などの地域資源を活用した製品やサービスの開発・販売は、地域の経済や雇用に貢献します。また、地域の伝統工芸や文化を活用した観光やイベントの開催なども、地域の活性化につながります。
- 地域コミュニティの活性化
地域の住民や企業、行政などが連携して地域の課題を解決するための取り組みは、地域コミュニティの活性化につながります。例えば、地域の環境保全や、地域の子どもたちの教育支援など、地域の課題に応じた取り組みは地域住民の意識や関係性を高める効果があります。ゴミ拾いなど、地域の清掃活動に取り組む企業は多くあると思います。
ただし、サステナビリティへの取り組みと企業の利益とのバランスをうまく取らないと、却って地域に悪影響を及ぼしてしまうケースもあるでしょう。あれもこれも、と始めるのではなく、まずは「自社で出来ることは何があるかな?」という目的意識と地域社会のニーズに耳を傾ける姿勢を持つことから始めてみませんか?
弊社では、環境に配慮したアイテムも数多くそろえています。 そういったノベルティを利用することも、御社の社会に対する重要なメッセージとして伝わることでしょう。