★雪の名前

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スキーやスノボなどのウインタースポーツや雪まつり等、雪がが無ければはじまらない事が沢山あります。
2016年1月24日、記録的な寒波で鹿児島の奄美大島でも115年ぶりの雪を観測するということがありました。

 

この雪、特に日本では冬の風物・風情として様々な呼び方をしています。
その地域に生きる人々の自然への恐れや、敬意は雪の呼び名として今に伝わっています。
日本人の豊かな感性が付けた「雪の名前」を見てみましょう。

 

四季折々の美しさを「雪月花」というように、雪には独特の魅力があり、それを表す言葉もたくさん生まれました。
言葉ひとつで雪の世界が広がります。

▼降る時期によって変わる雪の名前

  • ・初めて降る雪のこと=「初雪」
  • ・いつもより早く降る雪のこと=「早雪」
  • ・その冬初めて山に積もる雪のこと=「初冠雪」
  • ・冬に別れを告げる最後の雪のこと=「終雪」(しゅうせつ)、「雪の別れ」「雪の果て」「雪の名残」とも言われます。
  • ・もう春という頃に名残を惜しむように降る雪のこと=「名残雪」(なごりゆき)
  • ・春になっても残っている雪のこと=「残雪」「去年の雪」(こぞのゆき)
  • ・なかなか溶けずに残る雪のこと=「根雪」
  • ・年中溶けない雪のこと=「万年雪」

▼雪の状態を表した名前

  • ・雪の美しさを表す=「白雪」「雪花」(せっか)「深雪」(みゆき)
  • ・細やかに降る雪のこと=「細雪」(ささめゆき)
  • ・粉のように細やかな雪のこと=「粉雪」「米雪」(こごめゆき)=パウダー・スノー。
  • ・灰のようにふわふわ舞う雪のこと=「灰雪」
  • ・薄らと積もってすぐ溶ける雪のこと=「泡雪」「淡雪」「沫雪」(あわゆき)
  • ・比較的あたたかい時期に降る、玉の形をした雪のこと=「玉雪」
  • ・雪のひとひらが大きな雪のこと=「綿雪」「牡丹雪」「花びら雪」。ひとひらの雪のことを雪片(せっぺん)といいます。
  • ・玉雪や綿雪がややとけている状態のこと=「餅雪」
  • ・餅雪よりも水分の多い雪のこと=「べた雪」「濡れ雪」
  • ・べた雪と雨の中間=「水雪」
  • ・風上の降雪地から、風にのって流されてきた雪のこと=「風花」

▼積雪の状態・様子を表現した言葉

  • ・雪が降り積もった様子のこと=「銀世界」「銀雪」「雪化粧」
  • ・積もったばかりの雪のこと=「新雪」
  • ・めでたいときの雪のこと=「瑞雪」
  • ・溶けたり凍ったりを繰り返してできた粗い雪のこと=「粗目雪」(ざらめゆき)
  • ・一度にたくさん降り積もった雪のこと=「どか雪」
  • ・積もった雪で薄明るくなる様子のこと=「雪明かり」
  • ・雪が枝や葉に積もっている様子のこと=「雪持ち」
  • ・樹木などに積もった雪の様子のこと=「綿帽子」
  • ・常緑の松の枝葉に積もった雪のこと=「松の雪」
  • ・枝や屋根などから落ちる雪のこと=「垂り雪」(しずりゆき)

 

これらの雪の名前をみているだけで、その情景・風景が浮かんできます。
雪は降り方を表す言葉も多彩で次のように表現されます。

 

  • ・絶え間なく降る様子のこと=「こんこん」
  • ・ひるがえりながら降る様子のこと=「ちらちら」
  • ・軽やかに降る様子のこと=「はらはら」
  • ・空中に漂う様子のこと=「ふわりと」「ふわっと」などと表現します。
  • ・木の枝や屋根から落ちる雪は「どさっ」。

 

豪雪地区では風情などととても言えない状況かも知れませんが、雪は冬の使者。
この雪に美しい名前や言葉を付けた日本人の感性を大切にしたいものです。

 

※参考文献:日本語使いさばき辞典(あすとろ出版)より

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